PETボトルリサイクル推進協議会 広報誌 RING Vol.40

専務理事就任のご挨拶

専務理事 小松 郁夫

PETボトルリサイクル推進協議会

専務理事 小松 郁夫

 2022年6月、PETボトルリサイクル推進協議会の専務理事に就任しました。
 まず、私の経歴を簡単にお話させていただきます。容器メーカーに入社し、15年間研究開発を行った後環境部門に21年間在籍し、長らく環境関連業務全般に従事してきました。また、当協議会にも各種委員会などで2004年から出入りしていましたので、過去の経験から(長いだけかもしれませんが)、何かと皆さんのお役に立てることがあるのではと思っています。
使用済みPETボトルは、容器包装リサイクル法の下、市民の皆さまの分別排出と市町村の方々の分別収集、そして、事業者による再商品化という役割分担によって、おかげさまで世界でもトップレベルのリサイクルのシステムを構築することができています。また、昨今では、ボトルtoボトルの水平リサイクルも活発になってきており、従来の3Rという面だけでなく、カーボンニュートラル、サーキュラーエコノミーの視点からも、関係の皆さまとより一層の連携を図っていく所存ですので、皆さまのご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。

協議会活動報告

 当推進協議会として、「エコプロ2021」(2021年12月8~10日、東京ビックサイト)に日本容器包装リサイクル協会ブース内のスペースにパネル掲示と再利用サンプルの展示をいたしました。コロナ感染防止のため、説明員を配置せず、冊子の手渡しを中止し再利用サンプルは透明アクリル板で囲い来訪者の手に触れないなどの各種対策を徹底しました。
 小中学校の団体が少ないため3日間のエコプロ入場者数は54,885人(2019年147,653人)と通常年より大幅に減少しましたが、当ブース来場者数は1,317人(2019年710人)と前回より増加しました。

PETボトルリサイクルに関するニューストピックス

編集後記

 今号の特集では、「PETボトル資源循環の入口」と題し、事業系回収の品質向上を担う中間処理業者3社とPETボトルリサイクル推進協議会・金子会長との座談会を企画し、中間処理の課題や今後の方向性について意見交換させていただきました。清涼飲料業界の取り組みとして、異物削減に向け初の業界統一仕様として開発された自販機リサイクルボックス、再商品化事業者紹介では、再生材料の製造能力を増強するウツミリサイクルシステムズ株式会社、再生樹脂利用者紹介では、2030年度にプラスチック排出量削減率30%以上を目指し、ラベルやボトルへの再生材料の採用を進めるキユーピー株式会社を紹介しました。市町村紹介では、戸別回収から高品質な再商品化を目指す神奈川県藤沢市、啓発活動から収集・処理までを一括で行う埼玉県の蓮田白岡衛生組合を取り上げました。各主体がそれぞれの責任を果たし、PETボトルのリサイクルの輪がつながっています。今後も皆様に有意義な情報を提供できるよう、誌面作りを心掛けていきます(T)。

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