PETボトルリサイクル推進協議会 広報誌 RING Vol.39

会長就任のご挨拶

会長 金子 友昭

PETボトルリサイクル推進協議会

会長 金子 友昭

2021年6月、PETボトルリサイクル推進協議会 会長に就任いたしました。当協議会は、PETボトルのリサイクル推進を役割として1993年に設立され、1997年「容器包装リサイクル法」のPETボトルへの適用を経て、関係する方々のご協力のもと着実に成果を上げてまいりました。2019年度のリサイクル率は、85.8%、リデュースとしての軽量化も24.8%(2004年度比)と進捗いたしました。これにともなう環境負荷の増大の抑制効果として、PETボトルの出荷本数236億本と2004年度比で1.60倍に増加しているにも関わらず環境負荷(CO₂排出量)は、1.07倍(2004年度比)に抑制しており、大きな成果となっております。環境に配慮されたPETボトルは、豊かで健康的な暮らしを支え、安全・安心かつ利便性の高い商品を提供するために、なくてはならないものになっております。
新たな方向性として、従来のリサイクルフローに加え、幅広い選択肢を持ったサーキュラーエコノミーを実現するという観点から、より高度な水平リサイクルであるボトルtoボトルのリサイクルを推進し、新たな化石資源の投入を削減するとともにCO₂排出量削減などの取り組みを推進してまいります。
また、循環型社会形成のため、容器包装8素材の団体により構成される3R推進団体連絡会の一員として、国、自治体、消費者、有識者などと情報・意見交換会の開催継続を通じ、各ステークホルダとの連携を継続・深化させ、その連携強化に努めてまいります。
関係する皆さん方のご指導を賜り、会員各位のご支援・ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

協議会活動報告

昨年はコロナ禍により感染防止のため展示会などが軒並み休止となりましたが初めての試みとして3R推進団体連絡会の一員として「エコプロオンライン2020」(11月25~28日)にWEB出展をいたしました。リサイクル啓発コーナー「エコスタディルーム」は、子どもや親子、小中校生向けの環境学習に適したブースを集めたパビリオンで学校・教育機関でのオンライン学習教材としてもご活用いただけました。
WEB上の総アクセス数20,756人、エコスタディルームの参加者数6,466人、うち3R推進団体連絡会ページ訪問数1,502人の参加がありました。

PETボトルリサイクルに関するニューストピックス

編集後記

今号の特集では、「みんなの連携でPETボトルをリサイクルしています」と題し、PETボトルを構成するラベル、キャップ、ならびに再生PETを活用した包材フィルムについて、各メーカーの取り組みを紹介しました。また、清涼飲料業界の取り組みとして、2030 年ボトルtoボトル比率50%宣言を掲載しました。市町村紹介では、学園都市である東京都調布市、市全域が国立公園に含まれる三重県志摩市のラベルをはがす分別回収と啓発活動、コロナ禍での回収を取り上げました。再生樹脂利用事業者では、アートファクトリー玄を紹介し、再生PETを利用したリサイクルボックス、全清飲と共同で進める実証実験を取り上げました。2021 年は、プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律案の閣議決定、清涼飲料業界のプラスチック資源循環宣言など、転機となる年になりそうです。
今後も皆様に有意義な情報を提供できるよう、誌面作りを心掛けていきます(T)。

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