容器包装3Rのための自主行動計画2025 ~3R推進団体連絡会~
~容器包装の3R推進に向けて~
容器包装の3R推進に係る八団体で構成される「3R推進団体連絡会」は、容器包装の3R(リデュース・リユース・リサイクル)推進のための「自主行動計画2025」を策定しました。
本連絡会は、「容器包装3R推進のための自主行動計画」に基づき、「事業者が自ら実践する容器包装3Rの取り組み」と「消費者・NPO、自治体・行政など主体間の連携に資するための取り組み」を進めてきました。取り組みの進捗状況は毎年度フォローアップし公表しています。また、計画の取り組み内容や目標の見直しは5年ごとに行っており、2021年度より第4次の自主行動計画となる自主行動計画2025となります。第3次自主行動計画である自主行動計画2020の取り組み実績や内外の動向を踏まえ、2025年度に向けた目標と取り組みの方向性を定めました。
(八団体共通の計画のポイント)
各素材別の団体(PETボトル、ガラスびん、プラスチック容器包装、スチール缶、アルミ缶、紙製容器包装、飲料用紙容器、段ボール)では、上記に連動して個別目標を設定しました。
<次期5か年に向けた取り組み方針>
現在、PETボトルは市民の生活になくてはならない容器として浸透しています。こうした状況下、リデュース、リサイクル推進のための活動を充実させてきました。結果については、一定の評価が得られるものと考えます。
今後は、さらなる高いレベルの資源循環を目指していくことが求められています。今までのリデュース、リサイクル推進の活動を継続していくと同時に、リサイクルの内容・質の転換を行っていく必要があります。
新たな方向性として、有効利用100%を目指すとともに、従来のリサイクルフローに加えて、水平循環であるボトルtoボトルへの移行、それにともなう新たな化石資源の投入の削減、CO₂削減への貢献、そして国内循環の推進へと舵を切っていくスタートの5か年になります。
自主行動計画2025では、国のプラスチック資源循環戦略・マイルストーンを意識し、3Rの推進目標であるリデュース、リサイクルに加えて、新たな目標として「有効利用」「環境配慮設計の充実」「水平リサイクルの推進」を追加しました。
指定PETボトル全体で25%以上の軽量化を目指します。
<軽量化のための具体的施策>
指定ボトル全体での軽量化25%以上を達成するために、主要用途17種ごとに具体的な目標値(2025年/2004年)を設定し、軽量化を促進します。
リサイクル率85%以上の維持を目指します。
2030年度までにPETボトルの100%有効利用を目指します。
2019年度は98%となりました。限りなく100%を目指す初めの5年間になります。
1992年にPETボトルの自主設計ガイドラインを設定し、改定を繰り返してきた結果、現在の回収率やリサイクル率の高い実績につながっています。また、ボトルtoボトルやラベルレス化など業界での取り組みに連動して、環境配慮設計の指針としてさらなる充実を図り、内容のPDCAを行って参ります。
また、自主設計ガイドラインの運用につきましては、会員企業はもちろん国内でPETボトルを使用して中身を販売する全て(輸入業者を含む)が対象であり、遵守要請の活動を行います。
PETボトルの100%有効利用に加え、サーキュラーエコノミーの観点から、水平リサイクルであるボトルtoボトルのリサイクルを推進します。
これによって、新たな化石資源の投入を削減するとともにCO2の削減に貢献します。
2030年度までにPETボトルに使用する再生PET樹脂の割合を50%にすることを目指します。
消費者、自治体へ積極的に広報および啓発を行い、3Rの推進を図っていきます。