PETボトルリサイクル推進協議会 広報誌 RING Vol.37

ご挨拶

会長就任のご挨拶

PETボトルリサイクル推進協議会 会長 佐藤 澄人

PETボトルリサイクル推進協議会

会長  佐藤 澄人

 2019年6月、PETボトルリサイクル推進協議会会長に就任いたしました。当協議会はPETボトルのリサイクル推進を役割として1993年に設立され、1997年「容器包装リサイクル法」のPETボトルへの適用を経て、関係する方々のご協力のもと着実に成果を上げてまいりました。2017年度のリサイクル率は84.8%と世界最高水準を維持し、リデュースとしての軽量化も23.9%(2004年度比)と進捗しました。これに伴う環境負荷増大の抑制は、清涼飲料用PETボトルの出荷本数の増大1.54倍(2004年度比)に比べ、CO2排出量は1.04倍(2004年度比)に留まっており、大きな効果となっております。今後も3R推進のため、2020年を目標年度とした「第三次自主行動計画」を着実に実施してまいります。
 環境に配慮されたPETボトルは、豊かで健康な暮らしを支え、安全・安心を提供するため、まさになくてはならないものになっております。
 第四次循環型社会形成推進基本計画(2018年6月19日閣議決定)に基づき、資源・廃棄物制約、海洋ごみ対策等の課題に対応しながら、持続可能な社会の実現に向け、当協議会作成の「指定PETボトルの自主設計ガイドライン」の遵守、情報発信、普及啓発など、着実な取り組みを推進してまいります。
 そして各素材容器包装の3Rを推進する八団体によって構成される3R推進団体連絡会の一員として、国、自治体、消費者、有識者などとの情報・意見交換会の開催を通じ、各ステークホルダーとの連携を継続・深化させ、その連携強化に努めてまいります。
 関係する皆さま方のご指導を賜り、関係各位のご支援・ご協力のほどよろしくお願い申しあげます。

協議会活動報告

 2018年12月6日(木)~8日(土)に東京ビックサイトでエコプロ2018が開催され、延べ162千人が来場しました。協議会のブースにもたくさんの方が訪れました。

PETボトルリサイクルに関するニューストピックス

  海洋廃棄プラスチックによる環境汚染やアジア各国における廃プラスチック輸入規制によりプラスチックのリサイクルについて世界的に関心が高まっております。
 環境省では中央環境審議会循環型社会部会において、2018年8月17日第1回会合から2019年2月22日の第5回会合まで議論を重ねプラスチック資源循環戦略の在り方についての答申がまとめられ2019年3月26日に環境大臣に答申書が手交されました。  3Rを基本原則として、また実施に向けてのマイルストーンが盛り込まれプラスチックについて国内における資源循環の仕組みをどう構築していくかが最大のポイントとなりました。本答申を受け6月に開催されるG20までに政府としてプラスチック資源循環戦略を策定する予定です。

編集後記

PETボトルリサイクル推進協議会 会員団体

 今号の特集では、国立環境研究所の資源循環・廃棄物研究センターの寺園副センター長にお話を伺いました。PETボトルやプラスチックの廃棄物問題について興味深いご意見を頂きました。また、自然災害が多い日本において暴風・豪雨や地震・津波などで発生する災害廃棄物についても着目しているそうです。市町村紹介では、ラベルの分別に取り組んだ佐世保市と1人1日100gのごみ減量を目指す目黒区を取り上げました。再商品化事業者紹介では「FtoP」を成し遂げたジャパンテック株式会社、再生樹脂利用事業者では再生PETを利用したカップを販売するアートナップ株式会社を紹介しました。循環型社会形成に向け資源を有効に利用しようとする取り組みや皆様の熱い想いをお伝えできましたでしょうか。お忙しい中、取材にご協力頂いた皆様に感謝いたします。2019年は、年号も改まり、プラスチック資源循環戦略が策定されるなど、転機となる年になりそうです。今後も有意義な情報を提供できるような誌面を作っていきたいと考えます。(A)

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