PETボトルリサイクル推進協議会 広報誌 RING Vol.35

ご挨拶

会長就任のご挨拶

PETボトルリサイクル推進協議会 会長 森 泰治

PETボトルリサイクル推進協議会

会長  森 泰治

 2017年6月、PETボトルリサイクル推進協議会会長に就任いたしました。当推進協議会はPETボトルのリサイクル推進を役割として1993年に設立され、1997年「容器包装リサイクル法」のPETボトルへの適用を経て、関係する方々のご協力のもと着実に成果を上げてまいりました。現在、リサイクル率は目標とする85%越えを達成しており、リデュースとしての軽量化も16.7%(2004年度比)と確実に進展しております。これに伴う環境負荷増大の抑制効果として、PETボトルの出荷本数としては1.39倍と増大しているのに対して、CO2排出量は0.97倍と抑制されています(2004年度比)。環境に配慮されたPETボトルは、豊かで健康な暮らしを支え、安全・安心かつ利便性の高い商品を提供するため、まさになくてはならないものになっております。
 一方で、消費者の分別排出から始まる使用済みPETボトルのリサイクルシステムを円滑に発展させ、そのリサイクルの環「RING」を確実にまわしていくことが重要です。昨年、容リ法の二回目の見直し審議が終了したことをうけて、さらなるPETボトルのリサイクル推進に邁進すべく、2020年度を目標とした「第3次自主行動計画」を公表し、新たな目標達成に向けた着実な活動を推進しています。また、循環型社会形成のため、容器包装8素材の団体によって構成される3R推進団体連絡会の一員として、国、自治体、消費者、有識者などと情報・意見交換会の開催継続を通じ、各ステークホルダーとの連携を継続・深化させ、その連携強化に努めてまいります。
 関係する皆さま方のご指導を賜り、会員各位のご支援・ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

協議会活動報告

 2016年12月8日(木)~10日(土)にエコプロ2016が開催され、延べ167千人が来場しました。協議会のブースにもたくさんの方が訪れました。

 啓発動画「クイズで学ぼう!! PETボトルリサイクル」を、協議会ホームページで公開しています。(DVDをご希望の方は協議会までお問合せください)

PETボトルリサイクルに関するニューストピックス

 2017年4月1日より、料理酒・クッキングワインなどの「アルコール発酵調味料」の容器が、新たにPETボトルリサイクルの対象となりました。

 2017年度より、日本容器包装リサイクル協会「PETボトルの市町村からの引き取り品質ガイドライン」が一部変更となり、「ベールの品質」に「容易に分離可能なラベル付きボトル」の項目が追加されました。2018年度からは品質調査項目にも追加されます。

 日本容器包装リサイクル協会は、「ペットボトルリサイクルの在り方検討会」を4月11日(第1回)、5月12日(第2回)に開催しました。有識者、関係者が広く意見を交わし、PETボトルリサイクルを推進するために相応しい制度の在り方について、検討を行いました。

編集後記

PETボトルリサイクル推進協議会 会員団体

 今号の特集では、吉岡教授からお話を伺いました。プラスチックの中でのPETボトルの位置づけを皮切りに、高度な資源循環を目指したリサイクルの在り方について興味深いご意見をいただきました。市町村紹介では、新潟市と倉敷市における分別収集とごみ減量の見える化などを活用した市民への啓発活動をご紹介しました。再商品化事業者紹介では、廃棄物の回収から最終処分までの全てを完結できる、ワンストップ・リサイクル事業を基盤として、さらに高い品質の追求を目指している㈱青南商事をご紹介しました。再生樹脂利用事業者は、いち早くプラスチック容器の自主回収を始め、再生PET 素材の活用と消費者へのコミュニケーションに取り組んでいる中央化学㈱をご紹介しました。各主体がそれぞれの責任を果たし、PETボトルのリサイクルの輪が繋がっています。(N)

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