PETボトルリサイクル推進協議会 広報誌 RING Vol.33

再生樹脂利用事業者紹介

セブン&アイHLDGS.
「PETボトルリサイクル推奨マーク」を取得

株式会社セブン&アイ・ホールディングス

セブン&アイHLDGS.「PETボトルリサイクル推奨マーク※」を取得

 株式会社セブン&アイ・ホールディングスは、世界16ヶ国・地域におよそ5万5,000店舗、国内に約1万8,500店舗を展開し、コンビニエンスストア、スーパー、百貨店、専門店、銀行、ネット事業など多様な業態を擁する日本の大手流通サービスグループのホールディングカンパニーです。

 同社は、小売業で初めて「PETボトルリサイクル推奨マーク」を取得した環境配慮型詰替パウチ商品の発売を、プライベートブランド「セブンプレミアム」から開始しました。2014年8月から詰替用ボディーソープの2アイテムを、12月には詰替用ハンドソープを発売しています。パウチのフィルムには、店頭から回収した使用済みPETボトルをリサイクルした“メカニカルリサイクルPET”が中間層に使用されています。「推奨マーク」を取得した3アイテムは、グループ会社4社から全国に展開されています。マークの取得はニュースリリースの他に、社会見学者用の冊子「社会と共に」、CSRレポートでの環境負荷の低減へ向けた取り組みとして広く紹介されています。「販売した製品の使用済容器を店頭で回収して、商品化につなげていけるような取り組みを今後も強化していきたいと考えています。」と小峰氏です。推奨マークの取得は、“メカニカルリサイクルPET”フィルムを使用したパウチを供給する凸版印刷(株)からの提案によるものです。

 また、西日本では2014年秋よりセブン&アイグループで使用する一部の食品トレイにも、リサイクルPETボトル樹脂が採用されています。

PETボトルをリサイクルして再び消費者のもとへ

 同社は2012年4月から“PETボトルリサイクルプロジェクト”を推進し、使用済みPETボトルの回収・リサイクルに取り組んでいます。“消費者がスーパーの店頭に持ち込んだ使用済みPETボトルが、国内でリサイクルされて再び製品容器として消費者のもとに還ってくる仕組み”は、資源の新しい国内循環の形として注目されています。現在は全国240 店舗でプロジェクトを展開し、一店舗あたり月平均1.3トンの良質な使用済みPETボトルが回収されています。

 集められた使用済みPETボトルはメカニカルリサイクル(物理的再生法)を経て再生PET樹脂に生まれ変わり、フィルム化されます。フィルムのリサイクル樹脂使用比率は世界最高レベルである80%で、製造段階までのCO2排出量を約24%削減することに成功しています。「環境配慮型の商品はこれからの課題です。それにチャレンジしていくためには、一企業グループだけではできません。いろんなところのお力をお借りして、見聞を広め、様々な問題をクリアしていくことが不可欠です。そして将来生じるであろう資源の枯渇に対して、今からその取り組みができればと思います。」と小峰氏です。

 同社では事業活動を活かした社会的課題の解決の取り組みとして、今後もPETボトルのメカニカルリサイクルを推進していく予定です。現在、コンビニエンスストアのプロジェクトとして取り組むために、セブンイレブン2店舗で回収テスト中です。「将来的には、今注目されている“高度なリサイクル、ボトルtoボトル”を、プライベートブランドのPETボトル飲料容器にも採用したいと考えています。」と語る永井氏です。

CSR統括部 環境循環オフィサー 小峰 一也
総務部 総務オフィサー 永井 達郎

小峰氏

小峰氏

永井氏

永井氏

株式会社セブン&アイ・ホールディングス

PETボトルリサイクル推奨マーク

PETボトル協議会が2014年4月~2015年3月末までに、新たに「PETボトルリサイクル推奨マーク」の使用を認定した再商品化製品のご紹介。

PETボトル協議会が2014年4月~2015年3月末までに、新たに「PETボトルリサイクル推奨マーク」の使用を認定した再商品化製品のご紹介。

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