1968年8月に創立された福徳産業株式会社は、プロ仕様の作業用品を製造・販売している会社で、中でも軍手や靴下などは創業当初からリサイクル商品として製造販売してきました。今回、2014年春の新作展示会にお邪魔して、お話を伺いました。

　“もったいない”の言葉で知られるように、日本には古くから独自のリサイクルシステムが文化として根付いています。
　江戸時代にはすでに古着やくず繊維のリサイクルが行われており、その精神が受け継がれた商品が軍手なのです。軍手はもともとリサイクルされた糸を使って作られてきたので、使用済みPETボトルの再生糸でも軍手が作れるのではという発想から製糸業者との取引を始めました。PETボトルリサイクル推奨マーク認定商品である「ペットボトルからできた手袋」の販売を開始したのは2009年のことです。PETボトルには良質なPET樹脂が使われているため、再生された糸の強度にも不足は無く、軍手には推奨マークをすべり止めとしてスクリーン印刷しているので、使用する人にリサイクルの大切さを訴える役割も担っています。
　現在は企業や公的機関からご注文をいただき製作しています。「もともとリサイクルの精神から作られている手袋です。一般のお客様にももっと使っていただけると良いですね。」と代表の細田氏です。

代表取締役社長　細田 信彦
専務取締役　細田　進