RING PETBOTTLE RECYCLING

再生樹脂利用事業者紹介

ニチバン株式会社
〒112-8663 東京都文京区関口2丁目3-3
TEL 03-5978-5601(代表)

画像:再生PET布粘着テープ「No.150/No.151」

再生PET布粘着テープ「No.150/No.151」

画像:セロハン粘着テープ(カッター付)「ことばあそびてーぷ(R)」

セロハン粘着テープ(カッター付)「ことばあそびてーぷ®」

常に環境対応を意識した製品を提供

 ニチバン株式会社の社歴は古く、創業は1918年です。医療用の軟膏や貼り薬の製造・販売からスタートし、その後、絆創膏、セロテープ®、布粘着テープなど独自の粘着技術による新製品を相次いで開発・上市することで業容を大きく拡大して現在に至っています。
 現在ニチバンでは、再生PET布粘着テープ2品目と、セロハン粘着テープ(カッター付)「ことばあそびてーぷ®」の本体2品目に再生PET樹脂を採用しています。うち再生PET布粘着テープは、社会環境への企業の取り組みが世間で大きく注目され始めたなかで環境商材の一つとして開発されたものです。「No.150」は重量物封緘用途、そして「No.151」は日用用途です。いずれも「PETボトルリサイクル推奨マーク」を取得しており、このため官公庁ではグリーン購入の指定品番として採用されています。環境意識の高い一般企業の間でも人気が高く、またスーパーやコンビニを経て一般の家庭にも着実に浸透の輪が広がっています。
 一方の「ことばあそびてーぷ®」は、幼児向けに開発された製品で、“人に優しく、なおかつ環境にも優しい”点がアピールポイントです。もっとも、同社テープ事業本部小林英治次長によると、「“環境に優しい”というキャッチフレーズは同社の製品全てに共通のもの」とのこと。「今後も当社では、従業員一人ひとりが環境を保護するという強い意識のもとで環境に配慮した製品を作り、世の中に広く提供し続けていきます」と経営企画室兼広報宣伝室の遠藤室長は力説します。注目されるのは、製品開発の段階で製品の環境評価を点数化・数値化し、その指標に基づいて商品化すべきかどうかを決めている点です。「環境評価ポイントが低い場合は、改善してポイントを引き上げなければ採用されません。当社の製品は環境を意識して作られています」と誇らしそうな小林次長です。

「ニチバン巻心ECOプロジェクト」

 世間の関心を集めている同社の環境活動の一つに、消費者がテープを使用した後に残った巻心(すべて再生紙を使用)を引き取って有効利用を促すプロジェクト「ニチバン巻心ECOプロジェクト」が挙げられます。一般消費者や学校、企業、団体などから送られてきた巻心をリサイクル業者に引き渡してその対価と同社の寄付金とでマングローブの苗を購入し、それをフィリピンで植樹するという活動を展開しています。2010年度から始まり今年で4回目、「多くの皆さんにチャリティー精神で取り組んでいただき感謝にたえません」。こうした取り組みが今後さらに多くの賛同者の参加を得て大きく広がっていくことが期待されます。

テープ事業本部 次長 小林 英治
経営企画室長兼広報宣伝室長 遠藤 和彦
広報宣伝室 鈴木 麻美

画像:左から小林氏・遠藤氏・鈴木氏

※JIS規格で「巻心」と定められています。

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