RING PETBOTTLE RECYCLING

再商品化事業者紹介

地域の環境委員の熱心な取り組みで
集まる透明な使用済みPETボトル

循環資源株式会社
〒470-0348 愛知県豊田市西向畑7-24
TEL 0565-46-2811
FAX 0565-46-4302

画像:ヤードに降ろされる使用済みPETボトル 手選別

ヤードに降ろされる使用済みPETボトル 手選別

豊田市の使用済みPETボトルを全量受け入れ

 循環資源株式会社はPETボトル、びん、缶の選別保管処理を行っている会社です。会社を訪れると、透明なPETボトルの山が私たちを出迎えてくれました。工場は風通しが良く、綺麗に片づいています。
 豊田市が本格的に使用済みPETボトルの分別収集を始めた1997年から、循環資源株式会社は豊田市の使用済みPETボトルを全量受け入れています。当時、資源ごみを分別収集するにあたって、環境課の職員の方をはじめ、地域の環境委員の方々が、住民の持ってくる資源を一つずつチェックするという、熱心な取り組みを行いました。この甲斐あって、現在ではキャップもラベルも取れた綺麗な使用済みPETボトルが集まるようになりました。

画像:説明を受けるRING編集委員

説明を受けるRING編集委員

抜群のチームワークは快適な職場環境から

 使用済みPETボトルの処理能力は日量7.49トン。2012年度豊田市から受け入れた使用済みPETボトルの量は916トン、全量は1,194トンでした。「住民の方には綺麗に出していただいていますからね。」と中西氏。パッカー車から降ろされた使用済みPETボトルの山は、輝いてまぶしいくらいでした。降ろされた使用済みPETボトルは手選別で異物を取り除き、ベールになります。ヤードと使用済みPETボトルの選別ラインは隣接しており、パッカー車からヤードに降ろされた使用済みPETボトルはそのまま選別ラインへ流れていきます。選別ラインには2、3人の職員しかいません。常に流れに目を光らせ、山が小さくなっていくとトンボでかき集め、選別ラインへ押し出すという見事なチームワークで使用済みPETボトルは選別処理されていきます。循環資源株式会社は活躍の場を作りたいという思いから、ハンディキャップを持った方の雇用を長年行っています。選別処理では目を見張る作業能力を発揮しています。ハードもソフトも働きやすい環境を作りたい、と常々意識された職場づくりは、綺麗に片づけられた工場に感じます。彼らの活躍もあり、毎年実施される、日本容器包装リサイクル協会のベール品質調査結果ではAランク。豊田市の熱心な分別収集の普及活動と市民の協力、的確な選別処理の結果です。
「資源ごみ。これはただのごみではなく大切な資源。常にリサイクルの大切さを考え、きちんと選別処理することで循環型社会に向けて取り組んでいきたいです」と中西氏。

循環資源株式会社 代表取締役 中西 耕策

画像:話を聞くRING編集委員と中西氏(右)

話を聞くRING編集委員と中西氏(右)

PETボトル Q&A

Q 家庭などで後利用(アフターユース)したPETボトルをリサイクルに出してもよいのでしょうか?
A リサイクルに支障をきたすため、薬品・廃油・たばこの吸殻・鉛筆の削りくずなどを入れたり、工作などに使用する等、後利用(アフターユース)したPETボトルはリサイクルに出さないでください。
なお、ドライアイスを入れたり高圧をかけるのは破裂し大変危険です。
Q 食品用容器包装における再生プラスチック材料の使用に関する国のガイドラインはありますか?
A 2012年4月27日付にて、厚生労働省より「食品用器具及び容器包装における再生プラスチック材料の使用に関する指針(ガイドライン)について」が通知されました。米国FDA(食品医薬品局)の安全性を受けたメカニカルリサイクル(物理的再生法)のシステムが世界各国で稼動しており、日本でも2011年度にBtoBの同システムが導入され、国の指針づくりが急務となっていました。これにより、日本における安全性認定の仕組みが整いました。

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