リソースガイア株式会社〒270-2231 千葉県松戸市稔台6-10-14
TEL: 047-360-5181(代) FAX: 047-360-5185
同社で圧縮梱包されたベール品
リソースガイア株式会社は古紙再生企業である新井グループの一員として、1996年に設立されました。松戸市で古紙、缶、びん、PETボトルなどのリサイクル処理を行っています。
同社の特徴のひとつは、松戸市内の使用済みPETボトルを100％引き受け、中間処理をしています。2003年に資源ごみの民間委託を、翌2004年に使用済みPETボトルの選別、保管、委託の一般廃棄物処理施設設置許可証を取得しています。
地元とのつながりが深い分、子供たちや地域住民に理解を求める姿勢は大切にしている部分です。夏休みの自由研究・ごみツアーの受け入れや、学校への出前授業など積極的に行っています。
以前は独自ルートで使用済みPETボトルを集める市の資源リサイクルセンターと、日本容器包装リサイクル協会（以下容リ協）ルートで仕入れるリソースガイアが並列していましたが、資源物リサイクルセンターの老朽化をきっかけに市との話し合いが持たれ、容リ協ルートとして同社に一本化されました。
見学した小学生からのお礼の感謝状
「品質向上を常に意識し、仕入れ先や販売先メーカーとの情報交換を重ね、年々良い商品を作ることができています。松戸市はラベルのない使用済みPETボトルが多くて助かっています。市がいち早く啓発活動を始めたお陰です」と岡部氏。
大きな取引先のひとつであるシートメーカーからは大変高い評価を得ています。「品質さえ維持していれば返品もありません」。
とはいえ一部集合住宅から出たボトルはラベルが付いていることが多く、コンビニからの回収分などは、せっかくキャップとボトル本体を分けてもボックスの中で混じってしまうなど問題もあります。
当工場の年間処理量は、約2 ,000トンあり、ここ数年、全量が容リ協から委託を受けています。
しかし容リ協で落札出来ない年があり、原料である使用済みPETボトルの調達に困り、古物商の資格をつかった「不要品買い受け」という形で入荷したこともあります。「当社は明治期に古紙のリサイクルで始まった会社。リサイクルが止まったらどうなるか、という怖さは古紙の時代から知っています。リサイクルをビジネスと捉えず、血が通った考え方をしているのです」と岡部氏。
製品の出荷の三本柱は成形、シート、繊維ですが、再生利用品をもっと使って欲しい、という強い言葉が印象的でした。
工場内を見学するRING編集委員
左写真より新井氏、富塚氏、岡部氏、樋口氏
代表取締役 新井勝夫
執行役員本部長 岡部 章
営業部長 富塚幸雄
松戸工場工場長代理 樋口拓也
