RING PETBOTTLE RECYCLING

技術検討委員会欧州調査

PETボトルリサイクル推進協議会は、2012年2月スイスで開催された16th Annual WorldCongress “POLYESTER& PET CHAIN 2012”(参加者数120名強、31演題)で、日本のPETボトルリサイクル状況を報告いたしました。
会議では、容器包装リサイクル法の元、役割主体の消費者・市町村・事業者が分担してリサイクルに取り組んでいること、事業者は自主行動計画を立て実行することで、3Rを確実に進めていることを報告しました。一方、得られた高い回収率と優れた品質の使用済みPETボトルが半分以上輸出され、国内リサイクルが苦しい状況にあることも説明し、理解を得ました。
同時にヨーロッパで展開される、大規模ソーティングセンターの調査を実施しました。フランス北西部(ブルターニュ地方)QuimperにあるECOTRI社、ドイツMunsterにあるReiling社を訪問しました。両国では回収方法に違いはあるものの、使用済み飲料ボトルは着色も多く、軽くすすがれることもラベルをはがされることもなく、その他素材容器包装等と混合排出・混合収集されていました。自動化された大規模ソーティングセンターで選別後ベール化されていましたが、汚れ・異物・臭気が多く、日本での再商品化適合物とは呼べない性状でした。混合排出・収集品をソーティングセンターで選別することは不可能ではありませんが、多大な設備投資と運転エネルギーが必要であり、日本の容器包装リサイクル法の役割分担である消費者の分別排出、市町村の分別収集、事業者のリサイクル適性向上努力が、いかに重要であるか再認識できました。

画像:高橋委員長による講演

高橋委員長による講演

画像:家庭から排出される容器包装(イエローバッグ フランス)

家庭から排出される容器包装(イエローバッグ フランス)

画像:ソーティングセンター内部

ソーティングセンター内部

画像:再商品化製品

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