RING PETBOTTLE RECYCLING

資源循環型社会形成を目指して~市町村紹介~

神奈川県 相模原市
街と自然が共存するベッドタウンでの、ごみ減量と分別徹底の努力

画像:[写真左]相模原市の啓発資料[写真右]分別戦隊シゲンジャー銀河

[写真左]相模原市の啓発資料[写真右]分別戦隊シゲンジャー銀河

ベッドタウンのPETボトルリサイクル

首都圏南西部に位置し、人の集まる市街地と、水と緑の自然あふれる地域とが共存する神奈川県相模原市は、首都圏のベッドタウンとして栄えてきました。2007年に津久井地域と合併し、2010年4月に政令指定都市へ移行した市の人口は現在約71万人。合併に伴って回収品目を改正し、容器包装リサイクル法の回収対象である資源ごみは全て、回収を実施しています。

PETボトルについては、2006年12月から全市での回収を開始。集積所での週1回の回収に加え、公共施設での拠点回収を行っています。排出時は、キャップとラベルをはがして、必ず横につぶして出していただくよう啓発しています。

回収したPETボトルは、地元の(株)清和サービスなどの中間処理業者へ運ばれます。工場が市街地に近い位置にあるため、作業中の大気を外へ逃がさないエアカーテンや高速シャッター、活性炭フィルター等を完備。周辺地域へのケアを万全に整え、PETボトルをベール化しています。しかし、その後の「指定法人ルートへの引き渡し」については、毎回、市民への説明に苦慮しているとのこと。「“なぜ地元で処理ができないのか”を説明することがなかなか難しいです。なるべく地元に近い再商品化事業者に処理していただきたいですね」と奈良氏です。

画像:ベッドタウンのPETボトルリサイクル

合併地域での分別区分変更に高い評価

市町村合併後、津久井地域(人口約7.2万人)では旧相模原市の収集方法に合わせ、2009年4月から、分別区分が9品目から13品目に拡大し、毎週同じ曜日の回収に変更になりました。

それとともに分別説明会を開催し、約4ヶ月にわたり、地域内94会場で3,450人に説明を行いました。その効果は大きく、分別が徹底され、2009年度の地域の資源排出量は約48.6%増えました。市民にとって分別に手間はかかるが、曜日ごとに回収があることが受け入れられ、「周辺市町村の中で一番わかりやすい」と高く評価されています。

分別徹底をPR「分別戦隊シゲンジャー銀河」

市が行う啓発活動に必ず登場するのが、オリジナルキャラクター「分別戦隊シゲンジャー銀河」です。1人1日100gの減量化を呼びかける“ごみDE71(でない)大作戦”や、街のごみ相談窓口「コンシェルジュサービス」など、啓発活動のさまざまな場面に登場。分別・リサイクルの大切さを啓発しています。また、人通りの多い場所では、実際に市の職員の方がキャラクターの着ぐるみを着て出動しています。多くの市民、特に子ども達に大好評の、このキャラクター達は、なんと“商標登録済み”。市職員の方の思い入れの強さを感じました。

街と自然が共存し、個性あふれた魅力を持つ相模原市の環境は、こうした市と事業者の努力、そして市民の協力によって、支えられています。

画像:左から原氏、奈良氏、笠原氏

左から原氏、奈良氏、笠原氏

相模原市環境経済局 資源循環部 資源循環推進課
総括副主幹 奈良 潔
主事 笠原 潤
株式会社清和サービス 代表取締役 原 正弘

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