RING PETBOTTLE RECYCLING
リサイクル工場紹介
沖縄県 株式会社 沖縄計測
所在地:沖縄県沖縄市泡瀬1-39-26
TEL:098-929-3394 FAX:098-929-3360
年間処理能力:4,320トン強
(第一工場:2,880トン 第二工場:1,440トン)
 株式会社沖縄計測は1976年の設立以来、磁気探査(米軍が落とした不発弾の探査事業)を中心として土質調査、測量設計など、土木に関する業務を行ってきました。具志川市にあるPETボトルのリサイクル工場(第一工場)は2000年4月(沖縄サミット首脳会議が開催)に、沖縄県内初のPETボトル再生工場として稼動。(財)日本容器包装リサイクル協会の再商品化事業者として登録されています。
 「10年ほど前から、PETボトルのリサイクルの仕事の話がありました。調べてみると全く沖縄でPETボトルは収集されていなかったのです。そんな状況の中、1,200トンぐらいを損益分岐点に計画を組み、PETボトルリサイクル工場を開設しました」と外間社長。手探りで始めたPETボトル再商品化事業ですが、栃木県ですでに操業されており、業界のパイオニアでもある協栄産業株式会社 古澤社長の指導を仰ぎ、社員研修を通じてノウハウを蓄積した結果、2000年の450トンを皮切りに、年々、順調に集まり、2003年には、那覇市のPETボトル収集開始によって、さらに入荷量は増加しました。
 現状として「沖縄は観光客が多いので、PETボトルの需要も多く、指定法人ルートで回収されないPETボトルが、地理的に隣接する海外へ異物の除去・破砕・洗浄されることなく流れてしまうことを懸念しています。私は沖縄のPETボトルは沖縄で完結させなくてはならないと思っています。それは、第二工場を新設した理由のひとつでもあるのです」と熱く語る外間社長です。
 「沖縄ではまだまだ減容機が足りません。ですから工場にはベール品だけでなく、丸ボトルの状態でも入荷しているのが現実です。沖縄ならではの紙ラベルをのり付けした外国のものや、色付きのPETボトルも混じってきます。法令順守の精神で、どんな状況にでも対応していくしかありません」と東盛部長。工場で働く工員は20名ほど。PETボトルのリサイクル事業は、新しい雇用の確保にも貢献しています。
(取材:RING編集委員)
TOP BACKNEXT PET
Vol.14PETボトルリサイクル推進協議会