PETボトルリサイクル推進協議会
会長 和田國男
 2001年6月、PETボトルリサイクル推進協議会会長に就任致しました。
 2000年度のリサイクル率は、34.5%となりました。欧米のリサイクル率は20〜25%であり、日本のリサイクル率は世界最高水準に達しています。これは容器包装リサイクル法に基づく関係各位のご努力の結果であると感謝申し上げます。
 PETボトルは軽く、透明性があり、リキャップ性(キャップの開閉が何度も可能)もあることから消費者の皆様に広く受け入れられ、近年急速に数量が伸びております。それに伴いPETボトルの回収量の増加が今後も予想されます。当協議会ではリサイクルの安定化を目指すため、現在のマテリアルリサイクルと併せて食品用ボトルに再利用するいわゆる「ボトルtoボトル」の実現を目指した研究を進めております。現段階では、基本的な安全衛生性は確認されておりますが、今後は利用者(メーカー・消費者)の皆様が経済性も含め安心してご使用頂ける様検討を進めてまいります。
 当協議会は循環型社会の形成を目指し、今後とも努力していく所存です。よろしくお願い申し上げます。
 2000年度(平成12年度)のPETボトルのリサイクル率が34.5%と環境省から発表になりました。PETボトル消費量は伸びていますが、リサイクル率が高まったことで再利用されずに捨てられる量が前年より減りました。この率は家庭から出される一般廃棄物としてのPETボトルのみが対象です。事業系PETボトルのリサイクルについて調査を始めていますがこれが分かるとリサイクル率はもっと上がり廃棄は少なくなると思っています。
 この『RING』誌の編集を担当して思うことは、今後もPETボトルのリサイクルのために、関係される方と共に地道に汗を流して行こうということです。