PETボトルリサイクル推進協議会 広報誌 RING Vol.36

ご挨拶

専務理事就任のご挨拶

PETボトルリサイクル推進協議会 専務理事 秋野 卓也

PETボトルリサイクル推進協議会

専務理事  秋野 卓也

 2018年6月、PETボトルリサイクル推進協議会の専務理事に就任いたしました。
 使用済みPETボトルは、容器包装リサイクル法の下、市民の皆さまの分別排出と市町村の方々の分別収集、そして、事業者による再商品化という役割分担によって、おかげさまで世界に冠たるハイレベルのリサイクルのシステムを構築することができております。
 今や“PETボトル”といえば、“リサイクル”と連想されるまでに認知度は上がり、再生資源としての価値も向上いたしました。今後、様々な環境の変化が生じた場合においても、PETボトルのリサイクルシステムを円滑に維持、発展させ、そのリサイクルの基盤を更に盤石なものにすることが、弊協議会に課せられた最大の役割と考えております。
 PETボトルのリサイクル樹脂は、ボトルtoボトル、シート用途、繊維用途、成形品用途など、さまざまな用途に利用されており、今後も多様な利用用途において、資源として有効活用されることが重要です。そのためには、関係の皆さまとより一層の連携を図っていく所存ですので、皆さまのご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。

協議会活動報告

 2017年6月24日(土)、埼玉県越谷市の大袋東小学校で開催されたエコフェスティバルに参加し、「みんなで取り組もうPETボトルリサイクル」をテーマに出前 授業を行いました。

 2017年12月7日(木)~9日(土)に東京ビックサイトでエコプロ2017が開催され、延べ160千人が来場しました。協議会のブースにもたくさんの方が訪れました。

PETボトルリサイクルに関するニューストピックス

 (公財)日本容器包装リサイクル協会は、2017年度より「ペットボトルリサイクルの在り方検討会」を実施しています。1月12日には第5回検討会が開催され、有 識者・関係者が広く意見を交わし、PETボトルリサイクルを推進するために相応しい制度の在り方について検討を行いました。

 2018年度より、(公財)日本容器包装リサイクル協会が実施するベール品質調査の項目に「容易に分離可能なラベル付きボトル」が追加されました。飲料メー カーなどの努力によりラベルが容易に剥がせるようになったこと、PETボトル自体の軽量化が進み、再商品化工程で重量差を利用してラベルを分離するのが難しくなってきたことによるものです。

 全国みりん風調味料協議会は、2018年4月より当協議会の会員になりました。

編集後記

PETボトルリサイクル推進協議会 会員団体

 今号の特集では、小池東京都知事からお話を伺いました。環境大臣時代にもインタビューさせていただきましたが、当時と比較した市民の環境意識の高まりやPETボトルの高度な資源循環を目指したリサイクルの実態について、東京都の先進的な取り組みとあわせて興味深いご意見をいただきました。市町村紹介では、「リサイクル都市日本一」をめざす松江市と、国内外から多くの観光客が訪れる古都・京都市について、工夫を凝らした市民への啓発活動をご紹介しました。再商品化事業者紹介では、早くから食品トレーのリサイクルに取り組み、「ボトルtoトレー」のリサイクルを確立して、エコな好循環と事業の拡大を両立している㈱エフピコをご紹介しました。再生樹脂利用事業者は、再生PETを使用した不織布の「エコナンバーカード」を開発し、全国各地の大会で使用されている㈱アクティブライフをご紹介しました。各主体がそれぞれの責任を果たし、PETボトルのリサイクルの輪が繋がっています。一方で、昨年末にPETボトルを含む固形廃棄物の輸入を停止した中国の動向について、いち早く調査した当協議会技術検討委員会の報告を掲載し、皆様の興味関心に応えられる誌面としました。(N)

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