5 Recycle(リサイクル)

(2)国内向け再生PET樹脂利用量調査

国内での具体的製品別
再生PET樹脂利用量288千トンまで調査

回収されたPETボトルが、国内で具体的に何にどれだけ再利用されているかを2008年より継続して調査しています。

2020年度はコロナ禍が発端で世界経済が低迷し、原油価格の下落にともなうPET樹脂価格の低下によりPETリサイクル材の需要減を引き起こしました。

その中で、ボトルtoボトルによる指定PETボトルへの利用は86.3千トン(前年度比16.2%増)となりました。各飲料メーカーの再生PET樹脂材の採用計画増にともない、メカニカルリサイクル設備の増設が報告されていることから、水平リサイクルであるボトルtoボトルのさらなる伸長が見込まれます。

食品用トレイなどのシート用途の利用量は117.3千トン(前年度比11.6%減)。衣類などの繊維用途の利用量は47.5千トン(前年度比24.8%減)。また、国内の使用済みPETボトルより作られたPET樹脂(ペレット)は、30.9千トン(前年度比10.0%増)が製品として輸出されています。

表4. 2020年度具体的製品例と利用量(調査結果)

2020年度具体的製品例と利用量(調査結果)

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図9. 2020年度使用済みPETボトルの回収/再商品化の流れ

2020年度使用済みPETボトルの回収/再商品化の流れ

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