8 推進協議会の取り組み

(4)フォローアップ報告、フォーラム、セミナーなどを共同実施

3R推進団体連絡会 自主行動計画フォローアップ報告記者説明会

推進協議会が参画する3R推進団体連絡会は、容器包装の3Rに係る八団体により結成され、2006年3月に2004年度を基準年度とする第1次自主行動計画を発表し、その後毎年度の進行状況を、翌年の12月にフォローアップ報告として報道関係者に説明し公表してきました。自主行動計画は「Ⅰ.事業者による3R推進に向けた行動計画」および「Ⅱ.主体間の連携に資するための行動計画」の2本の柱で構成され、事業者の決意を表明しています。2018年度は第3次自主行動計画の3年目となり、連絡会ではその総括を2019年12月11日経団連会館においてフォローアップ報告をしました。なお、数値目標の基準年度は第1次計画を継続し、2004年度としています。

第14回容器包装3R推進フォーラム

2006年度からスタートした「容器包装3R推進フォーラム」は、自治体・市民・事業者などのさまざまな主体が連携して容器包装3Rを推進する場づくりを目的として開催しています。

2020年1月28日に開催地を千代田区内幸町に188名の来場者を迎えて第14回フォーラムを開催しました。基調講演は、京都大学環境安全保健機構附属環境科学センター長の酒井伸一教授から「プラスチック資源循環戦略と海洋ごみ問題~現状と今後の見通し」と題してご講演をいただき、「国からの報告」として経済産業省横手課長、環境省冨安室長、農林水産省野島室長のお話しを伺いました。

3R推進団体連絡会の活動報告を田中希幸氏(3R推進団体連絡会幹事長、ガラスびん3R促進協議会理事・事務局長)より行いました。

また、事例報告として、「地域・事業者との連携による新たなペットボトル回収・リサイクルシステム」について池田嘉孝氏(大阪市環境局総務部企画課長)、「ワタミの環境にやさしい容器」として百瀬則子氏(ワタミ株式会社SDGs推進本部長)、「コミュニティーで取り組むゼロ・ウェイスト・モデル」として坂野昌氏から報告を受けました。報告を通して容器包装3Rに関する政策、研究成果、など関係各主体の先進的な取り組み事例についての情報共有を図りました。

そののち、パネルディスカッションでは、事例報告への質疑と循環型社会への展望やサーキュラー・エコノミーを想定しながら、容器包装の問題にどう取り組んで行くかについて活発な意見が交わされました。

容器包装3R交流セミナー

2015年9月、国連サミットで採択された持続可能な開発のための2030アジェンダでは、2016年以降2030年までの持続可能な開発目標(SDG:17ゴール、169ターゲット)が示されました。また、環境省はプラスチック問題のために「プラスチック資源循環戦略」を、事業者は自らの取り組みや主体間の連携に資するため「容器包装3R推進のための自主行動計画」を策定し、循環・3Rを積極的に推進しています。

このことから、3R推進団体連絡会と3R活動推進フォーラムでは、市民、NPO、国、都道府県、市町村の行政機関、事業者など多様なステークホルダーが一堂に会して議論をする場として<容器包装交流セミナー~容器包装の3Rに関する市民・自治体・事業者との意見交換会~>を開催しています。

2019年度は、福岡市(7月26日)、京都市(11月22日)、秋田市(2月13日)で開催しました。

主体間の信頼と連携・協働の輪が拡大することを期待し、容器包装3Rの推進、廃棄物の発生抑制、資源循環、環境負荷の低減など、より一層取り組みを進めていきます。

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