6 Recycle(リサイクル)

(2)国内向け再生PET樹脂利用量調査

ボトルtoボトルリサイクルはさらに伸長

2019年度のボトルtoボトルによる指定PETボトルへの利用は74.2千トン(前年度比2.1%増)となりました。各飲料メーカーの再生PET樹脂材の採用計画増にともない、ボトルtoボトル向けメカニカルリサイクル設備の増加が報告されていることから、水平リサイクルであるボトルtoボトルのさらなる伸長が見込まれます。

国内での具体的製品別
再生PET樹脂利用量305千トンまで調査

回収されたPETボトルが、国内で具体的に何にどれだけ再利用されているかを、2008年より継続して調査しています。各用途別の調査量を、PETボトル(ボトルtoボトル)、シート、繊維、成形品、輸出向けペレット、その他の製品形態群でくくり、2019年度の利用量とともに表3に示しました。

PETボトル(ボトルtoボトル)の利用量は上述のとおりにて、構成比24.3%になっています。シート用途は、食品用トレイがけん引して132.6千トン(前年度131.8千トン)にて、構成比で43.5%を占めています。繊維用途の利用量は減少傾向でしたが、63.1千トンにて前年度比で4.2千トン増加しました。特に、衣類は、エコ製品への関心の高まりを受け、22.0千トンと前年度比で8.1千トン(59%)の増加となっています。また、世界的な再生PET樹脂の需要増にともない、国内の使用済みPETボトルより作られたPET樹脂(ペレット)の量について調査を開始しました。2019年度は28.1千トンが製品として輸出されています。

表3. 2019年度具体的製品例と利用量(調査結果)

2019年度具体的製品例と利用量(調査結果)

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図9. 2019年度使用済みPETボトルの回収/再商品化の流れ

2019年度使用済みPETボトルの回収/再商品化の流れ

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