推進協議会の取り組み

(5)フォローアップ報告、フォーラム、セミナーなどを共同実施

3R推進団体連絡会 自主行動計画フォローアップ報告記者説明会

推進協議会が参画する3R推進団体連絡会は、容器包装の3Rに係る八団体により結成され、2006年3月に2004年を基準年度とする第1次自主行動計画を発表し、その後毎年度の進行状況を、翌年の12月にフォローアップ報告として報道関係者に説明し公表してきました。自主行動計画は「Ⅰ.事業者による3R推進に向けた行動計画」および「Ⅱ.主体間の連携に資するための行動計画」の2本の柱で構成され、事業者の決意を表明しています。
2017年度は第3次自主行動計画の2年目となり、連絡会ではその総括を2018年12月12日経団連会館においてフォローアップ報告をしました。なお、数値目標の基準年度は第1次計画を継続し、2004年度としています。 

自主行動計画フォローアップ報告記者説明会(2018年12月12日)

容器包装3R推進フォーラム in 高円寺

2006年度からスタートした「容器包装3R推進フォーラム」は、自治体・市民・事業者などのさまざまな主体が連携して容器包装3Rを推進する場づくりを目的として開催しています。
2018年10月31日に開催地を杉並区高円寺に170名の来場者を迎えて第13回フォーラムを開催しました。今年度のフォーラムは、神戸大学大学院経済学研究科経済学部 石川雅紀教授の「これからの資源循環と容器包装」をテーマとした基調講演を皮切りに、「国からの報告」と題して、経済産業省福地課長、環境省冨安室長、農林水産省野島室長のお話しを伺いました。
3R推進団体連絡会の活動報告を川村節也氏(3R推進団体連絡会幹事長、紙製容器包装リサイクル推進協議会専務理事)より行いました。
また、事例報告として、「杉並区の清掃事業」について内藤友行氏(杉並区環境部ごみ減量対策課長)、土田麻紀子氏(杉並区環境部杉並清掃事務所長)、「環境保全に寄与する地域の取り組み」ついて和田口高志氏(NPO法人すぎなみ環境ネットワーク常務理事)、「花王における容器包装3Rの取り組み」について奥野隆史氏(花王株式会社 RC推進部長)から報告を受けました。
報告を通して容器包装3Rに関する政策、研究成果など関係各主体の先進的な取り組み事例についての情報共有を図りました。
そののち、パネルディスカッションでは、「事例報告への質疑」、「中国廃プラ輸入規制の影響」、「PETボトル、プラ、紙の国内循環」、「サーキュラー・エコノミー」などをキーワードにして活発な意見が交わされました。

講演される石川教授(2018年10月31日)

容器包装3R交流セミナー

地球規模での資源・廃棄物制約や海洋プラスチック問題への対応は、SDGs(持続可能な開発のための2030アジェンダ)でも求められているところであり、世界全体の取り組みとして、プラスチック廃棄物のリデュース、リユース、リサイクル、熱回収、適正処理などを行うための資源循環体制を早期に構築するとともに、海洋プラスチックごみによる汚染の防止を実効的に進めることが必要となります。
このことも踏まえ、3R推進団体連絡会と3R活動推進フォーラム※では、市民、NPO団体、国、都道府県、市町村の行政機関、事業者など多様なステークホルダーが一堂に会して議論をする場として<容器包装交流セミナー~容器包装の3Rに関する市民・自治体・事業者との意見交換会~>を開催しています。2018年度は、山形市(7月31日)、金沢市(9月28日)、高知市(11月27日)で開催しました。
主体間の信頼と連携・協働の輪が拡大することを期待し、容器包装3Rの推進、廃棄物の発生抑制、資源循環、環境負荷の低減など、より一層取り組みを進めていきます。

山形市(第14回容器包装交流セミナー)(2018年7月31日)
金沢市(第15回容器包装交流セミナー)(2018年9月28日)
高知市(第16回容器包装交流セミナー)(2018年11月27日)

※3R活動推進フォーラム:
(公財)廃棄物・3R研究財団内の3Rに関する研鑽・啓発、先進的事業の実施・支援、調査研究の実施・支援、国内外の情報の収集、提供などをする組織

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