Recycle(リサイクル)

(2)国内向け再生PET樹脂利用量調査

ボトルtoボトル(BtoB)による指定PETボトルの利用18.5%伸長

回収されたPETボトルが、国内で具体的に何にどれだけ再利用されているかを、2008年より継続して調査しています。各用途別の調査量を、PETボトル(ボトルtoボトル)、シート、繊維、成形品、その他の製品形態群でくくり、2018年度の利用量とともに表3に示しました。
2018年度調査では、ボトルtoボトルによる指定PETボトルへの利用が72.7千トンと、前年度比で11.4千トンの利用増となり、18.5%伸びました。循環型リサイクルであるPETボトル用途へのさらなる伸長が見込まれます。
シート用途でも食品用トレイがけん引して131.8千トンと前年度比で14.3千トン増加し、12.1%伸びました。
繊維用途の利用量は58.8千トンと、前年度比で4.5千トンの減少、7.1%低下となりました。しかし、引き続きPETボトル、シートとともに再生PET樹脂の主要な用途となっています。

表3. 2018年度具体的製品例と利用量(調査結果)
図9. 2018年度使用済みPETボトルの回収/再商品化の流れ

(3)PETボトルリサイクル推奨マークと再生PET製品のグリーン購入

PETボトルリサイクル推奨マークの運用

PETボトルリサイクル推奨マーク(登録商標)は、使用済みのPETボトルが25%以上使用されている製品につけられます。製品にPETボトル再利用品が使用されていることを伝えるとともに消費者が商品を購入する際の目安となります。マーク取得の認定はPETボトル協議会が行います。2018年度の登録件数は259件で、登録商品数は344品となり昨年より68品増加しました。

PETボトルリサイクル推奨マーク

■2018年度推奨マーク新規認定商品事例

2018年度推奨マーク新規認定商品事例

グリーン購入法における再生PET製品

グリーン購入法は、持続可能な社会構築のため、国などの機関に環境配慮物品やサービスの調達(グリーン購入)を義務付けるとともに、地方公共団体や事業者・国民にもグリーン購入に務めるよう求めています。環境省より2019年2月に発表された21分野276品目が対象となっており、各分野の再生PET樹脂の基準使用率をクリアした製品は、グリーン購入法適合商品としてアピールすることができます。推進協議会のWebサイトでは、グリーン購入法適合品の表示や、グリーン購入についての民間組織であるグリーン購入ネットワークのWebサイトへのリンクを行っています。

■グリーン購入法適合商品事例

グリーン購入法適合商品事例

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