Recycle(リサイクル)

使用済みPETボトルのリサイクル (1)2018年度リサイクル率は84.6%

リサイクル率を維持国内循環へシフト

2018年度のリサイクル率の「分母」となる指定PETボトル販売量(総重量)は626千トンで、前年対比38千トン増となりました。また、国内の指定PETボトルの販売本数は2018年度252億本で前年対比6.9%の伸びでした(図3)。
一方、リサイクル率の「分子」となるリサイクル量は国内再資源化量334千トン(前年度298千トン)、海外再資源化量195千トン(前年度201千トン)で、合計では前年対比31千トン増の529千トンでした。その結果、リサイクル率は84.6%(前年度比0.3ポイント減)となりました。中国の廃棄物輸入禁止の影響で、2018年度はリサイクル率の低下も懸念されましたが、概ね前年度並みを維持し、国内再資源化量は12.1%と伸長しました。輸出量が徐々に減少していく中、国内循環が進んでいます(図4)。
推進協議会では3R推進のため、2016年度からの第3次自主行動計画の中で、「リサイクル率85%以上の維持」を目標として掲げていますが、引き続き、推進・啓発活動を実施し、目標達成に努めます。

図3. 回収・リサイクルの概要

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図4. 国内再資源化と海外再資源化

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回収・リサイクルに関する推進協議会調査の強化

回収量調査にあたって、市町村回収については、環境省発表速報データを使用するとともに、使用済みPETボトルの回収、再商品化を行う事業者へのアンケート調査を行い、国内リサイクル向けの回収量を集計しています。また、輸出量調査にあたって、使用済みPETボトルのフレーク品については、財務省貿易統計値を使用し、ベール品については、バーゼル法関連事前相談業務の結果集計における(一財)日本環境衛生センターの値を使用しています。また、別途、PETくず輸出事業者へのアンケート調査を行い、輸出量を集計しています。
把握できていない使用済みPETボトルの取り扱い事業者がいることから、毎年継続的に調査ヒヤリングを強化していますが、特に事業系回収量調査のアンケート回答率が、まだ十分に高いとはいえず、引き続き捕捉向上、精度アップのための活動を続けていきます。

世界最高水準のリサイクルを維持

日本のリサイクル率は欧米と比較すると、世界最高水準を維持しています(図5)。

図5. 日米欧のPETボトルリサイクル率の推移

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