昨年の年次報告書2017において、2015年度のデータを用いてPETボトルのリサイクルによる環境負荷低減効果を、LCA(ライフサイクルアセスメント)手法により評価し公表しました。本年次報告書では、その後に得た、より妥当性の高いCO2排出量原単位を用いて再計算しました。結果を図10に示します。
再計算の結果、日本で利用されている指定PETボトルの、資源採掘からボトル生産・利用・回収・リサイクル・再利用(利用不可物の廃棄処理を含む)までのCO2総排出量は約194万トンとなりました。これは、リサイクル・再利用が無かったと仮定した場合の約338万トンに比較し、約43%少ない結果でした。
修正CO2原単位を用いた再計算結果においても、PETボトルは高いリサイクル率により大幅に環境負荷を低減していることを再確認しました。


※ 「回収・廃棄総量」は、未捕捉分を含めた、回収対象となるボトル・キャップ・ラベル・異物の仮定の総量を表す。
※ 「代替PET樹脂量」は、リサイクルPET樹脂量から、ボトルtoボトル樹脂量(37千トン)と製品化ロスを除いた重量を表す。
※ 本記載に関する詳細データは、推進協議会Webサイトで見ることができます。