第3次自主行動計画におけるPETボトルの軽量化目標を20%から25%へ上方修正しました。
3R推進団体連絡会の自主行動計画における軽量化率の指標は、ガラスびん・PETボトル・アルミ缶・スチール缶は共通の指標を用いているものの、データ捕捉範囲および計算方法は微妙に異なっていました。
PETボトルでは、近年、基準年度(2004年度)に存在しなかった新規容量のボトルが大量に市場に出回っており、基準年度との比較において定義づけを厳密化する必要に迫られました。修正した算出方法では、年度毎に、2~5ポイント程度上方修正する結果が得られたため、2016年度実績報告時より、遡って採用することとしました。なお、ガラスびん、アルミ缶、スチール缶も同様の算出方法に変更しています。
2016年度は全体で23.0%の軽量化を達成しました。
図1に指定PETボトル・主要17種の2020年度軽量化目標値と2016年度の実績を示しました。
第3次自主行動計画1年目の2016年度実績では、対象容器の主要17種のうち4種で2020年度軽量化目標値を達成しました(清涼飲料の耐熱1,500ml・2,000ml、無菌500ml、酒類4,000ml)。
今後も、さらなる軽量化に向けて努力を続けていきます。
PETボトルは、容器としての需要の広がりにともない、成形技術・充填技術の進展などにより、近年目覚ましい軽量化が実施されました。
日本コカ・コーラ
株式会社
爽健美茶
(ペコらく2L PETボトル)
2LPETボトル
ボトル重量29.0g
(従来品35.0g)
大塚製薬
株式会社
ポカリスエット
900ml PETボトル
ボトル重量29.0g
(従来品45.0g)
アサヒビール
株式会社
ワイン/Rela(リラ)
スタンダードシリーズ
720ml PETボトル
ボトル重量48.0g
(従来品60.0g)
キッコーマン食品
株式会社
500ml PETボトル
ボトル重量21.0g
(従来品24.0g)
PETボトルリサイクル推進協議会 調べ
※しょうゆ加工品の容器基準重量は、2008年重量とした。(第2次自主行動計画で軽量化目標値を設定)
図2に清涼飲料用PETボトルの出荷本数と、その原油採掘からボトル製造・供給に至る環境負荷の指針としてCO2排出量を経年で示しました。
PETボトルは、需要の伸びにともない出荷本数を増加させてきましたが、3R推進のための自主行動計画を定めて取り組みを開始した2004年度以降は、出荷本数の増大に比べCO2排出量の増大が抑制されているといえます(表2)。
これは、ボトルの軽量化を始め、省資源・省エネルギーの取り組みの効果が表れたものと考えます。
PETボトルリサイクル推進協議会 調べ