事業者による3R推進に向けた行動計画・第2次自主行動計画実施実績
推進協議会による3R推進のための第2次自主行動計画の実施実績は下表の通り、概ね目標を達成しました。
表1 推進協議会の3R推進のための第2次自主行動計画の実施実績(2011年度~2015年度)
3R |
目標 |
進捗状況 |
Reduce リデュース (軽量化・薄肉化など) |
新たな技術開発などを行い、主な容器サイズ・用途に個別の目標を定め、指定PETボトル全体で15%の軽量化(2004年度比)を目指す |
- ●2015年度のボトル重量調査を、推進協議会を構成する5団体に行った結果、 2004年度に比べ、主要な容器サイズ・用途計17種の全てで3~34%の軽量化が進み、15種で目標を達成した。
削減効果量は5年間累計で459千トン、全体での軽量化率は16.7%と目標を達成した(P1「容器軽量化による削減効果量と軽量化率の推移」参照)。
(参考)2011年度から2015年度実績
- リデュース率:7.6%(2010年度) ⇒ 16.7%(2015年度)
- ※削減効果量:52千トン(2010年度) ⇒ 110千トン(2015年度)
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Reuse リユース |
調査・研究の支援を行う |
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Recycle リサイクル |
リサイクル率85%以上を維持 (リサイクル率は回収・再資源化率を意味します) |
- ●リサイクル率目標「85%以上の維持」を2014年度を除き達成した。
(P6 図5「国内再資源化と海外再資源化」参照)
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リサイクル容易性の向上 |
- ●キャップ、ラベルをできるだけ取り外し、簡易洗浄して分別排出することをホームページや広報誌などで自治体ならびに消費者へ広く啓発活動を行った。
- ●店舗販売されるボトルの自主設計ガイドライン適合性調査を実施し、不適合ボトルの改善を輸入・販売会社へ要請した(5年間で、延べ16社から25件の改善回答を得た)。
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マテリアルフローの精度向上の調査・研究 |
- ●事業系回収量の把握率アップを目指し、廃プラスチック中間処理業者に加え、プラスチックリサイクル事業者への調査ヒアリングを強化した結果、把握量は5年間で92千トン増加した。
(2010年度134千トン ⇒ 2015年度226千トン)
- ●使用済みPETボトルの輸出量については、2015年度より財務省貿易統計値と推進協議会の調査から推定した(2015年度 307千トン)。
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上記以外の主要な取り組み |
広報活動の推進 |
- ●毎年度の活動実績を年次報告書を作成して記者発表を行い、多数の新聞などに掲載され、高い関心と評価を受けた。
- ●主に自治体、リサイクル事業者を対象に、2013年度から「メールニュースRING」を年4回配信するとともに、年2回発刊していた広報誌「RING」を年1回に変更し、PETボトルリサイクルの推進を図った。
- ●「エコプロダクツ展」に出展し、情報提供および啓発活動を行った。
- ●市町村や各種展示会へ啓発ツールの提供などを行った。
(5年間累計 202市町村・学校)
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調査・研究活動 |
- ●欧州(2回)・中国(3回)・東南アジア(2回)のPETボトルリサイクル状況調査を実施した(2011年度~2015年度)。
- ●経済産業省試行事業「CFP(カーボンフットプリント)」関連データ収集を行った(2011年度)。
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主体間連携活動 |
- ●3R推進団体連絡会の一員として共同事業を実施した。
容器包装3R推進フォーラムを5回、3R連携市民セミナーを12回開催した。(2011年度~2015年度)
- ●プラスチック容器包装リサイクル推進協議会と共催で、「PETボトル・プラスチック容器包装リサイクル市民・自治体・事業者の意見交換会」を13回実施した(2012年度~2015年度)。
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第3次自主行動計画「2016年6月公表」
推進協議会は、3R推進団体連絡会の活動に連動して、3R推進のための第3次自主行動計画を策定しました。
<2016年度~2020年度に向けた課題>
我が国でPETボトルが世に出て40年ほどになりますが、今では市民にPETボトルが定着し、生活必需品となっています。こうした状況下、リデュース、リサイクル推進のための活動を充実させてきました。
今後の課題としては、PETボトルのマテリアルフローの点検・整備を行い、リデュースおよびリサイクルによる環境負荷低減効果の見える化を検討し、3R活動を一層推進するとともに、その効果をよりわかりやすく示したいと考えています。
表2 推進協議会の3R推進のための第3次自主行動計画(2016年度~2020年度)
3R |
目標 |
進捗状況 |
Reduce リデュース |
1本あたり20%の軽量化(2004年度比)(加重平均) |
軽量化技術の進展を踏まえ、指定PETボトル全体でさらなる軽量化を目指す。
- ●主要用途別ボトル下記17種ごとに具体的な目標値を設定し、軽量化を促進
[ 軽量化 目標 ]
- 【3%】 酒類4,000ml・みりん1000ml
- 【7%】 清涼飲料:耐熱500ml・しょうゆ加工品500ml
- 【10%】 清涼飲料:耐熱350ml
- 【11%】 清涼飲料:耐熱1,500ml・耐圧1500ml
- 【12%】 みりん1,800ml・しょうゆ1,000ml
・しょうゆ加工品1,000ml
- 【14%】 清涼飲料:耐熱2,000ml・酒類2,700ml
- 【15%】 しょうゆ500ml・しょうゆ1,800ml
- 【22%】 清涼飲料:無菌500ml
- 【27%】 清涼飲料:耐圧500ml
- 【40%】 清涼飲料:無菌2,000ml
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Recycle リサイクル |
リサイクル率85%以上を維持 |
集計の調査数値の信頼性の向上、精度向上を行う。
(マテリアルフロー精度向上の調査・研究)
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リサイクル容易性の向上 |
- ●キャップ・ラベルをできるだけ取り外し、簡易洗浄して分別排出することの啓発活動
- ●自主設計ガイドラインの遵守徹底のための違反容器の定期的市場調査と改善要請
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上記以外の主要な取り組み |
広報活動の推進 |
消費者、自治体へ積極的に広報および啓発を行い、3Rの推進を図っていきます。
- ●年次報告書の発刊と報道発表
- ●エコプロ展などへの出展
- ●全国のリサイクルプラザなどへの啓発ツールや再利用品などの提供
- ●PETボトル再利用品カタログの発刊
- ●広報誌「RING」の発刊
- ●ホームページの充実
- ●3R改善事例集の発刊
- ●メールニュースの発信
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調査・研究活動 |
- ●中国など海外リサイクル事情の調査 :回収PETボトルの海外輸出と海外リサイクルの状況
- ●環境負荷低減効果の見える化を検討
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3R推進団体連絡会 自主行動計画とは
<自主行動計画の概要>
3R推進団体連絡会は、容器包装リサイクル法の対象である8素材の容器包装の3R推進に係る八団体により、2005年12月に結成されました。
資源循環型社会の構築に寄与するため、容器包装リサイクル法にもとづく分別収集と再商品化をはじめ3R(リデュース・リユース・リサイクル)を一層効率的に推進するための事業を、広範に推進しています。
2005年10月、社団法人日本経済団体連合会(当時)は「実効ある容器包装リサイクル制度の構築に向けて」を取りまとめ、事業者の自主的な取り組みが重要であることを表明しました。これを受けて3R推進団体連絡会は、「容器包装リサイクル法の目的達成への提言」を行い、2006年3月に第1次自主行動計画を発表しました。
第2次自主行動計画に続き、2016年6月には、2020年度を目標年度とする、第3次自主行動計画を公表し、推進中です。
第3次自主行動計画では、第1次および第2次自主行動計画の「事業者自ら実施する3R推進計画」および「連携に資する取組」を2本柱として踏襲するとともに、基本方針を改めて設定いたしました。
図1 自主行動計画の概要
<基本方針>
環境に配慮した容器包装の3R推進に取り組むとともに、関係主体との連携の深化を図り、情報発信を進めます。
<計画の進捗状況の点検・評価>
毎年度の取り組み状況についてフォローアップを実施、その結果を公表します。