6.Recycle(リサイクル)

(2)国内向け再生PETフレーク利用量230.6千トンまで調査

国内での具体的製品別フレーク使用量を調査

PETボトルが、国内で具体的に何にどれ位の量がリサイクルされているのかという疑問に答えるべく、PETボトル、シート、繊維、成形品といった用途別にさらに具体的な製品カテゴリーに分けて調査を行っています。
各用途別の具体的製品例と再生PETフレークの使用量を表3に示します。

表3. 2013年度具体的製品例と使用量(調査結果)

(単位:千トン)

図:表3 2013年度具体的製品例と使用量(調査結果)

ボトルtoボトルの高度水平リサイクルが伸長

PETボトルは単一素材で単品回収が行い易いなど、リサイクルに適した特性を持っています。さらに、消費者による洗浄や分別排出も浸透していることもあり、資源として再生樹脂にリサイクルされ、シート製品や繊維製品、成形品など幅広い用途に活用されています。
2013年度調査では、シート製品では、食品用トレイ(卵パック、青果物トレイなど)が63.2千トン(前年度比3.5千トン増)、繊維製品では、自動車・鉄道関連(内装材、吸音材)が34.7千トン(同3.7千トン増)、衣類(ユニフォーム、スポーツウェアなど)が18.1千トン(同6.3千トン増)と堅調に推移しています。
さらに、ボトルtoボトルの高度水平リサイクルとして、清涼飲料用PETボトルに使用された量は、40.3千トンとなり、前年度の27.1千トンと比べて、49%の増加となりました。ボトルtoボトルは、2004年にケミカルリサイクルによって開始され、2011年からは、メカニカルリサイクルがスタートしました。この二つの高度技術によって、飲料ボトルから飲料ボトルへの高度水平リサイクルが実現しています。今後もさらに発展することが期待され、特に、メカニカルリサイクルは、さらに増加する可能性があります。
他方、回収された使用済みPETボトルは、資源確保に力を入れる中国など海外への輸出も活発に行われています。特に中国へは日本国内循環量と同等の量が輸出されています。今後、ボトルtoボトルの進捗によって国内循環が活性化され、海外流出を抑制する求心力となることが期待されます。

※国内利用推定量257.9千トンに対し、用途別使用調査量は230.6千トンでカバー率89.4%の調査です。

図9. 2013年度PETボトルの回収/再商品化の流れ

図:図9 2013年度PETボトルの回収/再商品化の流れ

拡大

PETボトルリサイクル推進協議会 調べ

※端数処理のため、数値が合わない場合があります。

TOP