5.Recycle(リサイクル)

(2)国内向け再生PETフレーク利用量228千トンまで調査

メカニカルリサイクルによるボトルtoボトルが本格的に展開されています。

近年、回収された使用済みPETボトルは、資源確保に力を入れる中国など海外への輸出が拡大し、国内でのリサイクル市場に十分回されていないのが現状です。
そのような状況の中で、2011年5月よりPETボトルの海外流出を抑制する求心力となる国内循環を目的とした、使用済みPETボトルを原料とし、再びPETボトルへ水平循環するメカニカルリサイクルによるボトルtoボトル(以下、BtoB)システムが飲料メーカーとリサイクル事業者の連携で本格的に始動しました。
このメカニカルBtoBへの当初の使用量は0.5千トンでしたが、2012年度は9.5千トンと19倍にまで拡大しました。ケミカルBtoBと合わせて、27.1千トン(2011年度 24.6千トン)に進展しています。
再利用の市場を活性化させるための取り組みが展開されています。

国内での具体的製品別フレーク使用量を調査

PETボトルが、国内にて具体的に何にどれ位の量がリサイクルされているのかという疑問に答えるべく、2008年度より繊維やシートといった用途からさらに具体的な製品カテゴリーに分けて調査を行っています。
 今年度は、BtoBで注目されるPETボトル用途をケミカルとメカニカルに細分して調査を行いました。

(出所)PETボトルリサイクル推進協議会

図11 2012年度PETボトルの回収/再商品化の流れ

(単位:千トン)

図:図12 2011年度PETボトルの回収/再商品化の流れ

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シートでは卵パックなど食品用トレイが59.7千トン。
繊維では自動車関連が31.0千トン。
ボトルtoボトルでは27.1千トン。

各用途別の具体的製品例と再生PETフレークの使用量を表2に示します。

表2 . 具体的製品例と使用量

(単位:千トン)

表:表2 具体的製品例と使用量

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(出所)PETボトルリサイクル推進協議会

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