5.Recycle(リサイクル)

(4)事業系PETボトル回収における事業者の取り組み

画像:東京ディズニーランド(シンデレラ城)

東京ディズニーランド
(シンデレラ城)

画像:東京ディズニーシー(メディテレーニアンハーバー)

東京ディズニーシー(メディテレーニアンハーバー)

事業者によるPETボトルのリサイクル

飲用後のPETボトルの回収・リサイクルは、家庭から排出されたものを自治体が回収するだけでなく、さまざまな事業者においても独自の取り組みがあります。(表3参照)
今回は、株式会社オリエンタルランドが運営する日本最大のテーマリゾート「東京ディズニーリゾート」の取り組みをご紹介します。

東京ディズニーリゾートでの取り組み

年間2,500万人以上のゲストが訪れる「東京ディズニーランド」と「東京ディズニーシー」をはじめとする東京ディズニーリゾートでは、スナック類や飲料の消費も旺盛で、不要となった容器包装や、飲食施設での調理による生ごみや廃油など、毎日多くのごみが発生します。
ごみと言ってもその多くは資源物で、可能な限り資源としてリサイクルできるよう、細かい分別基準が設けられ、再生利用に積極的に取り組まれています。
その結果、リゾート全体のリサイクル率は約70%に達しており、PETボトルや缶、テーマパークやホテルのレストランで発生する生ごみや廃油については、ほぼ100%リサイクルされています。

東京ディズニーリゾートでのPETボトルの再資源化

東京ディズニーリゾートには、PETボトルを回収するための専用のごみ箱が、普通のごみ箱とともに数多く設置されています。回収されたPETボトルは、エリアごとのバックステージに設営された集積所に運ばれます。集積所はリゾート全体で59ヶ所あり、PETボトルは、そこでキャストによって一度分別されたあと、専用の回収車で構内にある中継施設へ集められ、さらに専門のキャストが手選別して水抜きを行い、圧縮・梱包(ベール化)されます。ベールは、リサイクル事業者に引き渡され、再生工場を経て、卵パックやPETシートとして再生利用されています。
東京ディズニーリゾートでは、お客さまを「ゲスト」、スタッフを「キャスト」と呼び、約28,000人ものキャストがゲストをお迎えしています。
ゲストをお迎えするオンステージでは、訪れたゲストの夢が実現できるよう、キャストの一人ひとりが笑顔で接客しています。一方、オンステージを支えるバックステージでは、キャストは未来の夢を実現するリサイクルにも取り組んでいます。
“ 夢がかなう場所”東京ディズニーリゾートは、このように大勢の素敵なキャスト達に支えられ、オンステージでもバックステージでも素敵な夢が実現されています。

表3 事業系PETボトルの回収形態による分類

類型

業種等

業種の主な例

自動販売機脇回収型

飲料販売事業者

飲料ボトラー、飲料自動販売機オペレーション事業者等

自社排出型

事業者

工場、オフィス等全ての事業者

拠点回収型

チェーンストア

スーパーマーケット、コンビニエンスストア、生活協同組合等

利用者持込型

交通機関

鉄道(駅含む)、空港、高速サービスエリア、バス、フェリー等の海運業

レジャー施設

スポーツ観戦施設、映画館、遊園地等のレジャー施設

図12 東京ディズニーリゾートでのPETボトルの再生フロー

図:図12 東京ディズニーリゾートでのPETボトルの再生フロー

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図13 主な資源物の流れ

図:図13 主な資源物の流れ

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