2.3R推進自主行動計画

容器包装リサイクル法に積極的に対応

事業者による3R推進に向けた自主行動計画

推進協議会による3R推進のための第一次自主行動計画の実施状況を下表に示します。なお、数値目標に関しては2010年度を目標年次とし、基準年は2004年度とします。

3R推進団体連絡会としての主体間の連携に資する取り組み

詳しくはP16の「3R推進団体連絡会※としての取り組み」参照。

3R推進のために容器包装に係わる8素材の団体によって構成される連絡会

表1 推進協議会の3R推進のための第一次自主行動計画の実施状況(2010年4月~2011年3月)

3R

目標

進捗状況

Reduce
リデュース
(軽量化・薄肉化等)

新たな技術開発等を行い、主な容器サイズ・用途ごとに2004年度実績比で1本当たりの重量を3%軽量化

  • 2010年度のボトル重量調査を、推進協議会を構成する5団体に行った結果、2004年度に比べ、主要な容器サイズ・用途計15種のうち13種で0.2~19%の軽量化が進み、9種で3%の目標を達成した。全体での軽量化率は7.6%であり、削減効果量は、2010年で47千トン、2005年からの累積効果量は、173千トンとなった。

(参考実績)2004年度以前の実績

2,000ml耐熱ボトル:過去20年間で26%軽量化
1,500耐熱ボトル:過去20年間で35%軽量化
500ml耐熱ボトル:過去8年間で19%軽量化

Reuse
リユース

リターナブルシステムの調査・研究

  • 環境省主管のリユース研究会に参加し、データ提出等に協力して次の結果を得た。
  1. 1)環境負荷(エネルギー消費量、CO2排出量)について
    ワンウェイPETボトルはリターナブルPETボトルに比べ、90%以上の高回収率で短い輸送距離(100km未満)のクローズドシステム(宅配等)を除いて、環境負荷が小さい。
  2. 2)リターナブルPETボトルの消費者誤用実験について
    代理汚染物質を入れ、洗浄した結果、PETボトル内壁に汚染物質が収着し、除去できない。また、内容物を充填した結果、汚染物質が許容濃度を超えて溶出することが認められた。

Recycle
リサイクル

回収率75%以上

  • 回収率は72.1%となった。
  • 事業系ボトル回収量の把握については、2010年度におけるアンケート調査を再商品化事業者等330社に行った結果、134千トンを確認した。
  • 輸出量については、財務省貿易統計値と推進協議会の調査から338千トンと推定した。

つぶしやすい容器の開発

  • 「PETボトル3R改善事例集」をまとめ、2010年度実績として2企業において3件を掲載した。

つぶす機械の調査・開発・普及

  • 減容機について製造メーカー6社の調査を行った。

簡易洗浄して排出するよう啓発活動を継続

  • ホームページ、広報誌『RING』、2010年度年次報告書に掲載し啓発を行った。

自主回収等の調査・研究

  • 流通との意見交換や、自治体と流通の協働による店頭回収について調査した。

識別表示実施率100%

  • 各団体会員において達成している。

自主設計ガイドラインに基づいて、環境配慮設計の容器を継続して開発

  • PETボトルの自主設計ガイドライン遵守を目的に、毎年度ガイドライン分科会にて着色ボトルなどの調査を行い、問題のあった企業にはその遵守を要請している。2010年度は、輸入ミネラルウォーター3製品について透明ボトルへの改善を行う旨の回答を得た。

上記以外の
主要な取り組み

広報活動の推進

  • 消費者・市町村に対しホームページ、広報誌『RING』(年2回)、年次報告書、再利用品カタログ、3R改善事例集、エコプロダクツ展等による情報提供および啓発活動を行った。
  • 市町村や各種展示会への啓発ツール等提供を行った。(40市町村)
  • 年次報告書の記者説明会を11月15日に開催した。
  • 3R推進団体連絡会の一員として共同事業を実施した。2015年度を目標年にした第2次自主行動計画を立案し、3月28日の環境省中央環境審議会で公表した。

市町村、消費者との連携

  • 容器包装3R推進フォーラムを埼玉、3R連携市民セミナーを名古屋で開催した。
  • AC支援による啓発事業「ちょっとだけバイバイ」を3年目として実施した。
  • 国内循環重視のPETボトルリサイクルを目指したシンポジウムを3省の後援、容器包装リサイクル協会、廃PETボトル再商品化協議会と共に2回開催した。

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