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分別収集されたPETボトルは再商品化施設でフレークとなり、資源として再生されます。
図にあるような工程でフレークは作られますが、簡単に言えば、異物除去→粉砕→洗浄→乾燥→こん包されて再生資源となります。
マテリアルリサイクルの特徴は、処理コストを比較的小さく抑えられることです。
再商品化施設の現在の能力は約155千トンですが、1〜2年のうちに200千トンを超える規模まで増強される予定です。 さらに、ボトル to ボトルでも使えるような高品質の樹脂にする方法にメカニカル法があります。
メカニカル法は、マテリアルリサイクルの一種で、マテリアルリサイクルで得られた再生樹脂をさらに熱・真空・清浄ガスで十分に洗浄する方法です。
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化学分解法は、PETボトルを化学的に分解してPET原料の化学物質に戻し、再び純正なPET樹脂を作る方法です。
PETボトルを化学的に分解するには、いくつかの方法が知られています。ここに紹介する帝人(株)の方法では、化学的な分解・精製工程を経ることによって、石油から作ったものと同じ純度のPET原料に戻すことが可能となっています。同じ純度ですから、現在使用されているPET樹脂と同等なものにリサイクルできる技術であることが大きな利点です。
帝人(株)の徳山事業所(山口県徳山市)で、2002年に年間3万トン規模(500mlのPETボトルで約10億本に相当)で事業化し、同社内でポリエステル原料(DMT※1))として消費する予定となっています。
同社では、1962年より工場で出るポリエステル繊維(成分的にはPETボトル樹脂と同じ)の糸屑を化学的に分解して原料(DMT)に戻すリサイクルを行っていました。
この度、市場から収集されたPETボトルに付着しているさまざまな異物・他素材類を分離除去する技術の開発に世界で初めて成功し、化学分解法によるPETボトルの回収が実用化されます。
将来、この技術で得られたDMTをさらに化学反応処理し、PETボトル樹脂の原料(TPA※2))にするプラントが稼動すれば、使用済みPETボトルを新品のPETボトルへとリサイクルする、いわゆるボトル to ボトルリサイクルが実現します。 |
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