分別収集事例 宇都宮市
PETボトルの単品収集開始で「5種10分別」回収へ
 宇都宮市は、今まで焼却ゴミとしていたPETボトルの単品収集(ステーション収集)を平成13年の4月から開始した。市の人口は44万人、世帯数は約17万戸、1ステーション当たり10~20世帯分を収集する前提で約12,000ステーションが設置されている。回収は週1回。これでゴミの分け方は「5種10分別」になる。そのための広報活動は、昨年の12月から自治会の回覧板や市の広報誌、テレビによる5分間の広報番組(「宮っ子ひろば」)などを通じて行っている。
 PETボトルの単品収集に踏み切ったのは、何よりも、増え続ける焼却ゴミの減量化を推進したいということや、PETボトルを選別・圧縮・梱包する施設整備が整ったこと、また市民から「PETボトルは単品収集しないのか」という要望などを寄せられたりと、機が熟したから。すでに、PETボトルのリサイクルについては理解されつつあるので、PETボトル単品収集開始に伴う混乱は現状では特にみられない。
「ごみの分け方・出し方[5種10分別]」チラシ
 しかし、清掃課では今後、実施に向けてどこまで市民に周知してもらえるのかが課題と思っている。そのために「ごみの分け方・出し方[5種10分別]」というチラシを配布して徹底を図っている。清掃課内部の課題としては、市民の細かい問い合わせにどこまで説明できるか、市民の負担を少なくし、いかに効率よく収集できるか、である。市民と市の二人三脚で実行し実績を積み上げていきたい。
 平成13年の3月から、宇都宮市と4町との広域事業「クリーンパーク茂原リサイクルプラザ」(処理能力135t/5時間)が稼働した。PETボトルやびん・缶類などを選別・回収する施設で、自動機器を備え、効率的に回収する。PETボトルの単品収集と併せてリサイクル運動がより着実に根ざすきっかけにしていきたい。
クリーンパーク茂原リサイクルプラザ
宇都宮市環境部清掃課 砂川幹男課長)
(取材 RING委員)
 
PET
PETボトルリサイクル推進協議会