鹿児島県大隅半島全域は全国的にもごみの分別収集に力をいれている地域です。その中でも非常にキレイな資源物を出している、人口約16,000人の大崎町をご紹介します。 | ||
|
||
大崎町では平成12年6月より月1回の資源ごみリサイクルのための分別収集を開始。全家庭が「衛生自治会」に登録し、そのリストに基づきごみ及び資源を決められたところに排出している。形態はステーション収集だが大崎町では「共同分別」とよび、必ず指定袋には登録者名を書くことを義務付けられ、ごみ関連の責任者「環境衛生協力員」の指導のもと各自、自分のごみに責任を持つよう促されている。違反のものにはシールを貼って引き取らず、名前がなければ責任者が引き取らざるを得ないという徹底した方針だ。そのため、大崎町では新しい分別が始まる前に何度も説明会を開き、特に責任者にはリサイクルセンターでの研修会も含め徹底的に分別の仕方・内容の理解と協力をお願いしている。開始後3ヶ月間は毎回収集場に町職員全員が協力員と一緒に立ち、指導及びわからないことには答えるようにしてきた。今年度も同じく収集場に立ったものの、今は見ているだけでほとんど協力員の人が各人に指導・応対しており、分別の浸透の手応えが感じられる。 |
|
||
|
|
||
大崎町でキレイな資源物が集まるのも、各家庭内での細かい分別に負うところが大きい。資源収集日には、代表の環境衛生協力員のほかに衛生自治会に所属する若い人たちが一緒に立会い、分別に協力して違反しているものに関しては注意し、規定通りになるよう手伝っている。「基本は個人レベル。自分のごみには自分で責任を持ってもらいます。それが大崎町の美しい自然環境を後世にそのまま残すことにつながります」と力強く徳禮(とくれい)係長は語る。その結果がPETボトルを始め、プラスチック製容器包装やアルミ缶・スチール缶の資源物としての高い評価につながっている。有価物に関しては非常に高く優先的に買い取られ、その基本額は各衛生自治会に還元している。 これからは新しい転入者などへの分別指導・対応を含め、小中学校の教育も重要視し力を入れていく方針だ。そおリサイクルセンターと共同で啓発ビデオを製作して配布したり、リサイクルセンターで研修会、勉強会を積極的に開いたりと、資源のリサイクルに一層のはずみをつけていきたい。 |
||
(大崎町福祉保健課 環境係 徳禮(とくれい)勝矢係長) (取材 RING委員) |
||