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| 昭和61年度に78万トンだったごみ量が、平成10年度には約102万トンに達し、市のごみ処理体制は、指定焼却・埋立ての両面で危機的な状況に直面した。この状況を打開するため、松原市長は平成11年2月に「ごみ非常事態」を宣言し、ごみ減量行動の実践を訴えた。『ごみ減量チャレンジ100』(市民1人1日100gのごみ減量)の徹底などにより、2年間で年間ごみ発生量の20%削減を目指している。 |
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| また、実施していく中で、問題点もでてきている。例えば、「PETボトル」と「プラスチック製容器包装」のステーション収集を一緒に始めたので、ボトル類で迷う方が多いようだ。PETボトルというのがプラスチック製品というイメージが市民の中にまだあるので、PETボトルはもっと質が良く、高い次元でリサイクルできるので分別して出してくれるようにお願いしている。新聞などでもいわれているが、「プラスチック製容器包装」というと色々な種類があるので、分かっているつもりでも、いざ1個1個を見たときに具体的に「プラスチック製容器包装」に入るのか「紙製容器包装」に入るのか、もしくは不燃物になるのかということが、なかなか分からないようだ。缶・ビン以外の資源物の収集日などにも混乱があるが、全体的には順調にごみの減量は進んでいるといえる。 大量のごみは自然環境の破壊、地球の温暖化、資源の枯渇など、私たちの生活環境ひいては地球環境そのものを破綻させかねない状況を生み出している。市民・事業者・行政のパートナーシップにより、環境への負荷の少ない「ごみ減量先進都市なごや」を目指して、さらに挑戦したい。 |
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| (名古屋市環境局事業部 作業課 服部 豊 主事) (取材 RING委員) |
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